メニュー

予防歯科

 

 予防歯科とは

予防歯科とは、歯に問題が起こったら治療する従来の歯科治療とは違い、歯の健康を維持するためにも、「虫歯ができない」「歯周病を発症、進行させない」環境を作り、予防することです。

虫歯や歯周病というのは、治療が可能ではありますが、一旦悪くなると元のような健康な状態には戻りません。悪くなったら治療する、ということを繰り返していると、だんだんと歯が悪くなり、将来的に歯を失う可能性が高くなります。

日本では徐々に馴染みつつある予防歯科ですが、高齢になっても健康な歯を保っている人が多いスウェーデンなどでは、この予防歯科がすでに一般的になっています。

「むし歯や歯周病を治す為の歯医者」ではなく、「むし歯や歯周病を防ぐ為の歯医者」と認識をかえ、かけがいのない財産であるお口の健康を、歯医者と一緒に守っていくという習慣が大切です。歯を大切にし、その寿命を延ばすことが、食事を楽しみ、生涯を健康で快適に過ごすことにつながります。

そのため当歯科医院では、すべての治療が終わった後、「生涯にわたって健康な口腔内環境を維持し続ける」為に、予防歯科が不可欠だと考えます。まずは治すべき箇所に最善の治療を施し、治療終了後にはご自身での日々のケアに加え、3~6か月毎に定期的に歯医者に行ってメンテナンスを受けることを推奨します。

 予防歯科への取り組み

レントゲン・口腔内写真の撮影

まずはご自身のお口の中の状態を知るため、当医院では、通常の歯医者で撮るレントゲンだけでなく、口腔内写真を撮ります。口腔内写真とは、デジタルカメラで撮るお口の中の写真のことです。歯医者で写真を撮るのは初めて。という方は多いと思いますが、レントゲンと照らし合わせながら見ることで、ご自身のお口の中の現状を正しく理解していただくことができます。
レントゲンや口腔内写真を定期的に撮り、お口の中に起こった変化の記録をとります。

衛生士を担当制にし、個々のお口の中の状態を把握します

毎回同じ衛生士が担当することにより、メンテナンスをよりスムーズにおこないます。また、患者様それぞれのライフスタイルやくせを知り、予防のプロである歯科衛生士が、一人ひとりに合わせたケアの仕方や適切な道具の選択・提案を致します。お気に入りの美容師さんに髪を切ってもらうのと同じように、歯医者でも自分の口腔内を熟知した衛生士が担当であれば、安心してメンテナンスを受けることができます。
よりよい口腔内環境を生涯にわたって保つため、担当衛生士が尽力します。

オーラルフィジシャンのサティフィケート(認定証)を取得

オーラルフィジシャンとは、むし歯や歯周病の原因や悪化させるリスクを調べ、発症させないよう、口腔内の環境を総合的に管理する歯科医師のことです。日本の歯医者ではまだあまりなじみのない言葉ですが、歯科先進国では広く知られています。当医院の院長は、国内の予防歯科において最も著名な熊谷崇先生(山形県酒田市・日吉歯科診療所)が主催するオーラルフィジシャン育成セミナーに参加し、研修を受け、オーラルフィジシャンのサティフィケート(認定証)を取得しております。

 

 定期検診(メンテナンス) 

一通り治療終了と判断した場合は、その状態を維持するためのメンテナンスに移行します。口腔内の異常を早期に発見・治療をすることも大切ですが、お口の健康を維持するため自分のリスクを知り定期的に管理していくことが大切です。当歯科医院での定期健診(メンテナンス)では、以下のようなことを行います。

  1. 定期検診で虫歯や歯周病の有無や症状、進行具合をチェックする
  2. PMTC(歯のクリーニング、歯石取り)
  3. TBI(必要に応じてブラッシング指導)

上記の処置を定期的に行います。来院する頻度は月に1回から半年に1回程度で、患者さん一人ひとりのお口の中の状態により決定します。また、1年に1回はレントゲン写真を撮らせていただき、目に見えないお口の中の変化を確認します。この流れを定期的に繰り返すことで、虫歯や歯周病のリスクをコントロールできるようになり、悪くなる予兆もすぐに把握し対処できるようになり全身の健康へとつながります。

 

 PMTC

歯みがきを一生懸命していただいても、落とせない汚れがあります。その汚れをいつまでも放っておくと、いずれは必ず虫歯や歯周病になります。
PMTCとは、Professional Mechanical Tooth Cleaningの略で、専門家による歯のクリーニングのことです。
具体的には歯科医院で専用の機器、材料を使用して歯面の研磨や清掃、バイオフィルム(細菌の巣)を除去していきます。
表面的にはもちろん、汚れの着きやすい部分や、磨き残しがある部分、かぶせものの周りなど、専門家だからこそ解る個人個人に必要なPMTCを行うことで、予防効果を期待し虫歯や歯周病の再発を防ぐことで、患者様のお口の環境を守ります。

当院では40~60分程度患者様に必要な内容のPMTC(メンテナンス)を担当歯科衛生士が行います。
PMTCを受けていただくことで、歯が輝き、見た目も美しくなります。
ぜひ、エステ感覚でお口のケアにも注目してみてください。

 

PMTCの流れ

1.歯石(プラーク)・歯石チェック、除去

全体の状態をチェックし、歯に付着した汚れや普段の歯のみがき残しやすいところを確認します。
パウダーを吹きつけ、歯の溝や歯と歯の間等、ブラシの届かないような部位も清掃するため、歯垢や茶渋、タバコのヤニまできれいに落ちます。

2.歯のクリーニング

細菌の巣(バイオフィルム)を除去する専用の機械で、歯のすみずみまでみがき上げます。

3.歯のトリートメント

仕上げのトリートメントで歯をツルツルに仕上げます。 トリートメントを行うことで、歯垢(プラーク)が付きにくくなり、虫歯や歯周病、口臭、着色予防に効果的です。

4.ホームケアアドバイス・定期メンテナンス

バイオフィルム(細菌の巣)を定期的に除去し、清潔な口内環境を持続させるために、その方に見合った間隔でPMTCをおすすめします。

歯石除去に関して

歯石は、プラークと呼ばれるネバネバとした細菌の塊が、唾液のカルシウムやリンなどと結合して硬くなったものです。歯石には、細菌が多く繁殖しています。その細菌が歯茎の炎症を引きおこし、歯周病の原因を作ります。歯周病は放置しておくと、歯が抜け落ちてしまったりするだけでなく、全身の健康状態に悪影響を及ぼします。歯石の除去は、1回の通院で終了することもありますが、歯茎の中まで歯石が出来てしまっている場合は数回の通院が必要な場合があります。歯石は、誰でも付いてしまうものです。当院では、定期的な歯石の除去をお勧めしています。歯石のつきやすさにもよりますが、3ヶ月〜半年に1度程度のご来院が有効です。

 予防矯正 

「予防」というと、虫歯予防・歯周病予防をイメージされると思いますが、実は「予防矯正」も皆さんに知って欲しい考え方になります。

予防矯正とは、歯並びが悪くなる前に、歯並びを悪くする要因を摘み取っていく方法のことです。まだ骨格が成長段階にある、小さいお子さんに対しての対策となります。

歯並びは遺伝的要素で悪くなってしまう事もありますが、多くは「口腔周囲筋(舌・唇・頬の筋肉)」や「悪習癖」が原因で悪くなっていきます。

歯は、たとえ弱い力であっても「継続的に力が加わると」動きます。
そのため、頬杖の癖があったり、舌で前歯を押す癖がある場合は、歯が動き、最終的には歯並びが崩れていきます。

これらの癖が改善されると、自然と歯並びは整ってきますし(ケースによっては装置を併用する必要があります)、これらの癖が生じないよう事前にトレーニングすることで、正しい成長を促した結果として、歯並びが悪くなるのを予防できます(予防矯正)。

歯並びが整うことで、口元がきれいなり、歯を磨きやすい環境を作ることが大切です。

ただそれだけではありません。
次のような嬉しい副次的効果も生まれます。

 

  • 虫歯/歯周病予防(歯磨きしやすくなるため)
  • 正しい呼吸(鼻呼吸になるため)
  • 歯並びが整うことによる顔貌変化
  • しっかり噛めるようになる
  • 正しい姿勢の獲得
  • アレルギー改善
  • アトピー改善
  • いびき、歯ぎしりの改善
  • 喘息の改善
  • 免疫機能の向上
  • 夜尿症の改善

 

 

▲ ページのトップに戻る

Close

HOME